カタールとアラブ首長国連邦からのLNG積み出しは、2026年3月から10月の間に前年比で60 bcm(ビリオン立方メートル)減少しましたが、同期間の世界のLNG生産量の減少は20 bcm、つまり5%にとどまりました。損失の大部分は、他地域の新たな液化プラントが吸収しました。国際エネルギー機関(IEA)が指摘しているのは、北半球の暖房需要が最も高まる冬季には、この緩衝が薄くなるという点です。
ANIが伝えた同機関の報告書によると、ホルムズ海峡の通航は10月下旬の時点でも依然として厳しく制限されていました。
主な数字
- 60 bcm 2026年3月から10月にかけてのカタールとアラブ首長国連邦からのLNG積み出しの前年比減少量
- 20 bcm その結果生じた同期間の世界のLNG生産量の減少量で、5%に相当
- 10〜25 bcm IEAが示した11月から3月の世界のLNG供給の前年比減少量で、海峡経由の輸送がどれだけ早く回復するかによって変わる
- 20 bcm超 ペルシャ湾以外の新規および既存プロジェクトからIEAが見込む冬季の追加供給量で、新規プラントからの約18 bcmを含む
パイプラインでは不足を補えない
同機関によると、長距離パイプラインによるガス供給を増やす余地は限られています。これらのパイプラインは通常、設計能力に近い水準で稼働しているためです。そのため、需給を調整する供給源は海上輸送の貨物となります。
IEAによれば、増加分は主に北米の輸出業者がけん引する見通しで、米国、カナダ、メキシコでの拡張プロジェクトに加え、西アフリカとオーストラリアの新施設が寄与します。それでも報告書は、Businessworldが伝えたように、追加分は「カタールとアラブ首長国連邦から失われた量を補うには依然として不十分である」と結論付けています。
平たく言えば: LNGとは、パイプラインではなく船で輸送できるよう冷却して液化した天然ガスです。こうした貨物の大きな割合を運ぶ航路が封鎖されると、ガスは単純に別の経路で届くわけではありません。パイプラインはすでに満杯で、新しいプラントの建設には何年もかかるからです。その結果、買い手は動いている貨物を奪い合うことになり、その競争がガス価格に表れます。
二つのシナリオと未確定の点
IEAは二つの道筋を示しました。2027年1月に海峡が段階的に再開し始めた場合、冬季の世界のLNG供給は前年比で約9 bcm、つまり3%減少します。2027年3月末まで閉鎖が続いた場合、減少量は約20 bcm、つまり7%となります。
報告書はさらなるリスクも指摘しました。予定外の停止や新規LNGプロジェクトの立ち上げの遅れで、同機関が見込む供給増加分を目減りさせることになります。
私が読んだこのニュースのどの版も、Economic Timesが掲載した記事を含め、IEA報告書に関する同じANIの記事を伝えています。いずれも海峡の再開時期を示しておらず、報告書の公表に結び付いたガスのスポット価格や原油価格の変動も報じていません。
